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タイ料理のステキをはじめ、食材やハーブ、文化など。タイの魅力を色々な視点から切り取ってご紹介。タイの空気が香るような情報をイラストとともにお伝えします。

画鋲

タイのスイーツのお話

タイのスイーツのお話

最近のタイ女子たちの人気は、
バイトゥーイ(=パンダンリーフ:お菓子の色や香り付けに
よく使われるタイのハーブ)が練り込まれたスポンジに、
ココナッツミルククリームを合わせたケーキ。
タイのケーキ屋さんでは、他の定番商品と並び、
洋とタイが融合したこのケーキを置くお店が増えているのだとか。
 
・・・とはいえ、タイに「小麦粉」を使ったパンやケーキなど、
西洋の食文化が入ってきて定着したのは、実はここ十数年のこと。
タイの粉と言えば、「タピオカ粉」、「白玉(もち米)粉」、
「上新(うるち米)粉」、「くず粉」が主流で、
伝統的なタイのスイーツは、
それらの粉から作られているものがほとんど、
今話題の“グルテンフリー”でもあったりするのです。
 
タピオカ粉を使ったスイーツで有名なのが「タプティムクローブ」。
タプティム=「ルビー」、クローブ=「カリカリの食感」
という意味の、くわいをタピオカ粉のゼリーで包んで、
赤く色付けしてルビーに見立てた、
宝石のように美しいスイーツです。
「ブアローイ」はタイ風の“おしるこ”。
甘くて温かいココナッツミルクの中に、
白玉粉で作った団子を浮かべたものです。
野菜のペーストを練り込んだカラフルな団子や、
なんと、温泉卵をトッピングすることも。
たこ焼きのような見た目の「カノムクロック」は、
上新粉とココナッツミルク、砂糖を混ぜ合わせた生地に、
ネギ、人参、タロイモ、コーンなどを加えて焼いたおやつ。
意外な具の組合せですよね。
くず粉を使ったスイーツには、「カノムチャン」というものがあります。
くず粉と砂糖、タピオカ粉からできた、“ういろう”のような食感の、
タイにいくつかある縁起菓子のうちの1つ。
見た目がミルフィーユのように段々になっていることから、
「出世」という意味が込められています。
 
ちょっぴり甘さが気になるときもあるけど、カラフルで、繊細で、
奥深くて、見ているだけでもハッピーになれるタイのスイーツたち。
女子は甘いものに目が無いというのも、
きっと万国共通なのでしょうね。

プーパッポンカリーの素

蟹の旨みとカレー粉の風味をふわふわの卵でとじ込めた、タイの海鮮レストランで人気のメニューが簡単にできる料理の素。家族みんなで楽しめる、ごはんのすすむ一品です。

[イラスト]おおのきよみ:イラストレーター。1999年タイを拠点に7ヶ月間アジア各国を巡るスケッチ旅行に出掛け、帰国後、主に旅行関連の書籍で活動を開始する。現在も絵を描きながら旅を続け作品を発表している。著書に「おもちかえりアジア」(情報センター出版局)等。

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